トラックバックは変わるべき。だって1.0だから

極東ブログ』さんのところで「もうコメント欄を承認制にしますよ。みなさんもそうしたほうがいいですよ。」という記事が出てから、ブログ界隈でいわゆる「ブログ論」みたいなものが、盛んにアップされてます。

403 Forbidden / レンタルサーバー@FIW

トラックバックのおかげで多少のアクセスを頂けるようになった身としては、この話題は触れないわけにはいかないかなと

んで、僕も遅ればせながら気になったことを書こうと思うのですが、それはトラックバックについて。極東さんのエントリでも「トラックバックは承認制にしなさい、ほとんどはゴミだから。」という意見があるんですが、なんとなく同意なんですよね。僕も。

403 Forbidden / レンタルサーバー@FIW

トラックバックがスパムや宣伝トラックバック(内容が関係ないのに宣伝のためだけにつけられたトラバ)で溢れてしまうと、どうせトラックバック先を読みに行ってもロクな記事がないに違いない→「トラバ経由で他のブログを読まない」→どうせ読まれないんだからトラックバックする必要は無い、とどんどん悪循環にはまってしまうってのはかなりあちこちで見受けられた構図だと思います。

トラックバックがあるからブログは楽しい - 北の大地から送る物欲日記

以前も書いたんですが、トラックバックが形成される過程には、トラックバック元のユーザーとトラックバック先のユーザーの2人しか関わっていません。トラックバック元の人がトラックバックピングを打たないと、トラックバック欄に表示されることもありませんし、トラックバック先のユーザーがトラックバックを拒否すれば、トラックバック欄から消えてしまいます。なので、閲覧しているユーザーが関与する余地が全くないんですね。ということは、既にバズワード扱いですが、トラックバックは1.0的な仕組みだとも言える訳です。

だから、トラックバックは玉石混交になるのは当然です。そして、石をすべて捨てて玉を探し出す作業をトラックバック先のユーザーが行うコストが、出てくる玉を読むことで得られるリターンを上回ってしまえば、すべて無視してしまった方が良いという結論になるのは、これまた当然だと思うわけです。

そして、読み手の立場に立つと、TBリンクをチェックするのは、けっこう面倒臭い。
今でこそTBスパムは少なくなったとはいえ、TBしてきたエントリーはまったく玉石混交です。
当然、石のほうが多い。
そうすると、だんだんTBリンクをチェックするのが面倒になってくるんですよね。
それが読むべき価値のあるエントリーなら、どうせSBSなり別のブログなりでリンクされるだろうから、そのとき読めばいいやと思ってしまいます。

トラックバックは有用だけど、なくてもたぶん困らない : R行軍記


ただ、石のトラックバックがあまりないような、こんなPVが日2桁〜3桁のサイトでは、選別するコストは非常に小さいので、トラックバックの恩恵を受けられるんですよね。

でも、自分でブログを書いている人なら自分のブログに来たトラックバックは読みに行くって人も多いのではないでしょうか。ブログを書くという行為は書いたものを読んでくれた人の反応を知りたい、という欲求から来ていることが多いので、自分が書いたものに言及された他ブログの記事は読みたいと考えるのは自然な話。

また、ある話題を見るのに多くのブログ記事を渡り歩くように読んで行く人々にとってもトラックバックは記事同士の関連を示した有効な道しるべだったりします。

トラックバックがあるからブログは楽しい - 北の大地から送る物欲日記

id:hejihoguさんが書いているように、ある話題を見るのに多くのブログ記事を渡り歩くように読んで行く人々にとってはとても有効です。というか検索エンジンSBMがこれほど使われるまでは、リンクを渡り歩いて記事を探す人というのは一大勢力だったと俺は思っているんですが、だからそういう人たちにとって双方向のリンクを形成してくれるトラックバックは魅力的だったんですがね。

でも、トラックバックが玉石混交だということは、時々玉があるということでもあります。その玉を第三者が選別できるようなものがあったらどうでしょう。例えば今すぐ出来ることとしては、トラックバック元のページのSBMのブックマーク数で降順ソートして表示をするとか、そんな風に玉と思われるものを上にあげる技術が何かしらの形で生まれれば、石が大量にあったとしても、きちんと玉を選別できるのではと考えております。

そして、こういうシステムがきちんと動くのであれば、トラックバックを打つか否かを選択制にする必要もなくなります。だったら、以前紹介したピングバックに置き換えてしまえばいいのではないかと思います。