やるおで学ぶシリーズ is similar to ひぐらし

やるおで学ぶシリーズが面白い。
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ところで、やるおで学ぶシリーズを漫画と呼ぶべきなのだろうか。


多くの漫画はキャラクターとストーリーで売っていますが、キャラクターは既にあるものしか使いませんし、ストーリーも現実に見合わなければならないという縛りがあります。同じような状態の漫画ってどんなものなのかと考えれば、ミナミの帝王ひぐらしなのかな、と。


ミナミの帝王はもう何十年もやってる漫画ですから、すでにメインキャラクターは定着しており、他のキャラクターの絵柄もほとんど変わらない。しかも、同じ系統の顔の人は同じような思考を持っている。ミナミの帝王でやってることはキャラクターの記号化であろう。どんなに手が込んでようともそれはキャラクターの記号化に他ならない。それでも面白いのは、キャラクターを記号化したおかげで、ストーリーを作りこめるようになったことが大きいのではないかと思う。


ひぐらしもそれに近い。同じ世界、同じキャラクターを異なる状況下におくことで、違うテーマを与えることに成功している。特に解においてその成功が顕著だ。キャラクタと世界観を記号化することで、伝えたいテーマを力強く押し出すことができる。強烈なアイデンティティとテーマに注力できることが相まって、面白いのである。



さて「やるおで学ぶシリーズ」であるが、キャラクターはAAなので、最初から記号化されており、それゆえに彼らは強烈なアイデンティティを持っている。これらのキャラクターを現実世界に配置に、異なる業界に配置することで、異なるストーリーを作れる。キャラクターも選び放題、ネタも選び放題。そして、キャラクターを記号化している分、ストーリーや説明に注力できる。必然的に面白い作品も出てくる。


キャラクターをこの状況の下設置したら何が起こるか。それを現実に即した形で公開しているのがやるおで学ぶシリーズなのだと俺は思う。