ブログ2.0の可能性
アルファブロガではないが、2008年に最も流行るものを考えてみた。
「読者が選ぶ2007年インターネット10大ニュース」の1位は動画共有サービスだったが、2008年は何が盛り上がるのだろうか? 常に感度の高いアンテナを立てているアルファブロガーの皆さんに、今年注目しているインターネット関連のサービスや技術などを自由回答形式で挙げてもらった。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/special/2008/01/18/18151.html
自分が興味あることを「縦」として、自分が興味ある分野でつながる他者との関係を「横」とする。
このとき、自分の記事が並ぶブログは「縦」といえる。
ブログは1998年に誕生している。(正確には1997年の12月だ。)
In 1998 there were just a handful of sites of the type that are now identified as weblogs (so named by Jorn Barger in December 1997).
Rebecca Blood :: Weblogs: A History And Perspective
堕訳
1998年、現在ではweblogsとして地位を獲得している、そんな種類の一握りのサイトがあった。(weblogは1997年12月にJorn Bargerが名づけた)
何故ブログは縦なのか、ということを考える理由は、基本的には自分が表現したいものを表現できるツールだからだ。トラックバックなど「横」の機能も付いているが、あくまで1世代先しか閲覧することはできず(はてな匿名ダイアリーくらい)、実質「横」は殆どないと言える。
ブログというものを使ってみて思ったことは、他者との関係は離れがちだな、と。
一方、ある分野の記事があるWikiは「横」のサービスといえる。
実はWikiのほうが歴史が古く、1995年らしい。
ウィキのソフトウェアは、デザインパターンの共同体で、パターン言語を書くために創られた。1995年にワード・カニンガムが確立したPortland Pattern Repositoryが初のウィキだった。
ウィキ - Wikipedia
Wikiも構成したことがあるが、あるテーマに沿って情報が集められるので、「横」の機能ばかりが目立つ。また、ブログと対比して、Wikiでは個人が薄れがちである。
2007年にはTwitterやはてなハイクなど、ミニブログが登場した。
はてなハイクもTwitterも「縦」と「横」を備えてる。どちらもテーマjの発言履歴を見ることも出来るし、個人の発言履歴を見ることができる。これなら、他者との関係が離れることもなく、個人も薄れない。
こんな風に、いくつかの視点で見ることができるサービスというものがこれから流行るんじゃないか、最近はそんな漠然とした考えを持っている。
特にブログとWikiはもう一段階進化しそうな気配がある。統合されたシステムというのが考えられそう。というか欲しい。
奇しくも今年がブログ誕生から10年である。Web2.0ならぬブログ2.0の可能性を模索する時期なのではないだろうか。
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