一次著作物と二次著作物ともう一つの視点

一次著作物とそれを元ネタとした二次著作物があります。例えばFate/stay nightで言えば、ゲーム版が一次著作物で、同人誌が二次著作物になります。ここで、アニメ版はどちらに分類されるんでしょうか?

権利者側から提供されると考えれば一次著作物と思いたくなりますが、原作者の意図しない作り手の創作が少なからず入りますので、二次著作物としての要素もあります。黒歴史とか、原作を喰っちゃった例もありますし、もしかしたら二次著作物に近い存在なのではないでしょうか。

しかも、一部分の設定を利用しているにすぎない同人誌に比べ、先の例のアニメは原作の設定のほとんどを利用していますので、二次著作物と呼ぶのも適当でない気がします。派生著作物と呼ぶべきでしょうか。

映画化、アニメ化など〜化と呼ばれているものは、この派生著作物に該当しそうです。

今まで、この派生著作物は、製作コストが莫大にかかること、権利ががんじがらめであることから、プロにしか作れないものでしたが、最近はそうでもなくなっています。ニコニコ動画のおかげで動画の一次著作物が増えてきたからかな。印象的だったのは、ニコニコ動画で自作の曲が配信されると、それを歌ってみたり、動画をつけたり、そういう風に作品を丸ごと利用させていただいて、新たに派生した作品を作ることが多くなってきていることです。

エアーマンが倒せない (カラオケバージョン) - ニコニコ動画

エアーマンが倒せない Full(Version J) - ニコニコ動画

エアーマンが倒せない(TEAMねこかんversion) - ニコニコ動画

派生著作物に対する権利の扱いも考えてあげてください>ALL