スパムサイトとの戦い方と今回の騒動の雑感
広告を話のタネにしている当ブログでもこの話を避けて通ってはいけないよな。
まずスパムそのものについて見ていきましょう
こうして軍役経験者らに「同じ味の繰り返し」の意味を指す隠語としても同商標が使われるようになってしまったという。なお初期の迷惑メール(当時はジャンクメールなる呼称も存在した)でも、一定の採取されたメールアドレスに同じ内容が繰り返し送信される傾向が強く、前出のモンティパイソンのコメディーに絡めて米国内のハッカーやコンピュータ技術者らが嫌味を込めてスパムメールと呼び始めたという。
スパム - Wikipedia
スパムサイトでは質の低い同種のページを多くの人に目のつくように配置している。ところが、このスパム今は同じ内容とは限らず、工夫されてきている。
また、言葉が独り歩きしている感があるが、十分に質を上げればスパムはスパムで無くなることも押さえなければなるまい。
はてなブックマークとかWikipediaとか、下手したらスパムよ?
検索エンジンスパム(けんさくエンジンスパム)とは、GoogleやYahoo!等の検索エンジンで自身のウェブサイトが検索結果の上位に表示させるように、何らかの仕掛けをすること、および施されたウェブページをいう。
検索エンジンスパム - Wikipedia
ちょっとこのページは荒れているようなのでこの定義が正しいかどうか疑問は残りますが、この定義に従えばWikipediaは検索エンジンスパムとなります。
1.大量のインデックス数
WikipediaのGoogleでのインデックス数は「4000万」もある。単純に大量のページがあれば、それだけWikipediaのページを検索結果で見かける機会は多くなる。アクセスアップの大原則だ。
2.大量のページ数インデックス数と同義ともいえるが、Wikipediaの場合は、すべてのページが異なるテーマを扱っている。サッカーのサイトで4000万ページを持っているのと、世の中のありとあらゆるテーマで4000万ページを持っているのでは意味が違う。ニッチな情報も多く、おのづとライバルは少なくなり検索結果上位表示される結果となる。
7.特化したコンテンツ内容検索エンジンは、雑多なテーマが揃っているページよりも、同じテーマの特化されたページを好む。ラーメンを食べるならば、うどんも売っていて、ラーメンも売っていて、寿司も食べられる店よりも、ラーメン専門店の方がおいしい確率が高いのと似ている。そういう意味では、Wikipediaは同じテーマ、しかもかなり幅の狭いテーマ(キーワード)のページを大量にもっており、検索エンジンに好かれるのだ。
Wikipediaが検索上位表示される理由 | ランサーズ社長日記
品質が良いから、人の手を返しているからスパムと見られていないだけで、もしこうなることを創始者が狙っていたとすれば、定義からすれば十分スパムという扱いになってもおかしくないわけです。
人の手を介しているからスパムじゃないんだ、って理屈も同様に通りませんよ。サクラメールとか人の手を介してますからね。
現在、大量に目に付くように配置を行っているサイトの中で特に不快な内容のものをスパムと捕らえてる感じですかね。
なんにせよメールやブログやはてなブックマークなどの集合知など、システムによって構築されているものは全てスパムに落ちる可能性があるわけです。
さて定義はこれくらいにして、スパマーについて。
スパマーは技術に裏打ちされています。多くの人の目につくよう配置を工夫し、見てもらえるようにテキストも工夫する。スクリプトでやらせるにしてもそうでないにしても、技術がないとやっていけません。
これは想像ではなく経験談です。先にあげたようにサービスはスパムに落ちる可能性があるので、サービスを構築術はそのままスパムに応用できます。この話はサービスを作り上げたことのある人なら誰でも知ってることです。
そしてスパマーに対抗するにはやはり技術しかないと考えます。この構図ってどこかで見たことありませんか?そうセキュリティの話です。クラッカーも技術に裏打ちされている。それに対抗するためにポートマッピングを容易に制御できるiptablesなどのセキュリティ技術が発展してきた。
手法を知ることで、それに対する対応策を講じ、あるいは類似の手法によってスパムが繁栄することのないよう、仕組み自体を変えていくことで、スパムを極力押さえることが出来るのでしょう。
今までは技術的に不可能だったことが最近になって可能になり、それに伴い技術の悪用がされてきた段階です。過渡期ってやつですね。
まずは、スパムの手口を共有していくことが急務なのではないか。
さて、自分の主張を言ったところで今回の騒動を見てみたい。
Yamada さんの意見は技術者としてみると興味深い。スパムの手口を出し尽くさせてしまえって言ってるわけだから。
これらをふまえた上で、ゴミサイトが増えることは非常に不愉快でもありますが、むしろ増えなければ掃除もされないわけですから、より多くの方に知っていただいた方が良いと思うんです。
さて、4000万稼ぐ方法に対して『そんな紹介はゴミを増やすだけ』は正しいのか - ホームページを作る人のネタ帳
その後、良い対抗策を考えようというわけです。
でも、このモバイル業界の話を聞く限り、まだまだそのすきまは存在するんだなと言う事が、今回の番組で勉強できました。
皆さんもこれを機会に・・・モバイルアフィリの世界へ!
モバイルサイトで年収4000万稼ぐ18歳のお話なんですが - ホームページを作る人のネタ帳
でも、スパム推進させてしまうのは、やはり言いすぎだろうと思う。だからamachang氏のように怒る人が出てしまうのは当然と思うし、amachang氏の主張が正しいと俺は思うわけです。
これらのサイトはあなたがいう健全なコンテンツなのでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/amachang/20080107/1199720074
スパムサイトの存在に警鐘を鳴らす目的だったとは到底思えません。