ニュースサイトとSBMの差は管理人主導か集合知重視かの違い。

ここ最近ニュースサイトで取り上げられたり、はてなブックマーク(はてブ)で取り上げられたりと、ホットなtomityの日記ですが、今回はニュースサイトとソーシャルブックマーク(SBM)について。



まず、話をする上で最初に押さえておきたいことは、ニュースサイトとSBMの概念的な差はないこと。これはニュースサイトもSBM


「興味深いと思った記事を公開すること」


という共通の基本機能をもち、これがどんなタイプのSBMにも当てはまることだからだ。


ただ、ニュースサイトとSBMはお互いに違うクラスタを形成している。この違いはどこから生まれるのか。ここを検証していきたい。



ニュースサイトには当然のことながらそのニュースを見に来てくれるユーザー、俗に常連さんがいる。常連さんは何のために来ているかといえば、ニュースサイト管理人の趣向に基づき収集されたニュースを見たいから来ている。言い換えれば、ニュースサイトにくるユーザーは管理人の趣向を求めてきている。


それに対し、SBMは利便性が高いことが第一に挙げられる。また、現在のWeb2.0潮流に載って集合知という観点から利用されることが多い。ほとんどのはてブユーザーは多くの人がブックマークしている記事を見たがる。すなわち、注目のブックマークだ。一方、自分以外のはてブユーザーをお気に入りに入れて購読する人なんでほとんど居ない。例えばb:id:dankogaiはてブを使っている人ことを知っている人はどれだけ居るだろうか。お気に入りに入れている人数が120ほどしか居ないことから、利用していることすら知らない人はかなり多いと思われる。まとめると、SBMで新しいきじを探すユーザーは、他のユーザーの趣向を求めて読みにくる場合もあるがそれは少数で、大多数のユーザーは多くの人が読んでいるニュースを読みたがってきている。

ゆえに、ニュースサイトは管理人が強い主導権を握るし、SBMは個というものが埋もれるのは致し方ないとしても票数を指標として記事を探すことが出来る。この違いは対照的だ。そのため多くのユーザーはどちらを重視するかによって、ほぼ二分されてしまう。ゆえにクラスタが分かれてしまうのだと俺は考える。



概念的には同じで、SBMのほうが機能的。ならば、ニュースサイト管理人は全員SBMに移行すればいいんじゃない、と思うのは早計だ。ニュースサイトは単なるホームページまたはブログなので、デザインの自由度がSBMに比べてずっと高い。ゆえに、サイドバーを付けたり、広告を設置できたりする。なので、ニュースサイトは収入源であるサイトを捨ててまでSBMに移行するなんて思わないだろう。


もしSBMのサービス運用者がニュースサイトを自らのSBMに呼び寄せたいならば、デザインの自由化や、広告の設置。あと忘れがちなものとして、フィード上での広告掲載できるような仕組みを作るようにしないとならない。大変だが、そうでもしないとこの2つのクラスタは融合しそうにない。


ちなみに逆は集合知の効果を得られないことからあんまりやって欲しくないところ。plagger使えば簡単にできるけどね(苦笑