新しい二次コンテンツを簡単に作るための仕組み

そうだとしたら、国が推進している『コンテンツ産業の育成』が目指すべき方向性も見えてきます。それはすなわち、『誰もが手軽にアニメ動画や原画に携わることのできるシステム作り』であったり、『動画や原画を描く速度を増すためのシステム作り』であったりするわけです。つまり、すごいプロを1人生み出すよりも100人の素人がアニメを楽に作れるようにしていく、といった感じなわけです。それが結果的には優れたアニメを生み出す土壌作りになるはずですし、時代はそういう風に動きつつあります。

http://m-s-r.sakura.ne.jp/2007/12/post_76.html

心当りがある。コピーレフトだ。

[コピーレフト]
プログラムを作ったら、ソースコードを必ず公開する
このソースコード著作権は放棄しない
でも、次の条件を守る限り、自由に使用・改良・配布して良い
条件:改良したソースコードに、まったく同じ条件を付けること

コピーレフトでは、パブリックドメインと違って、著作権は放棄しません。でも、ソースコードを公開します。そのソースコードは、自由に使用・配布・改良ができます。そして、その改良版も、同じように使用・改良配布が自由で「ただし改良したソースコードは、同じ条件を付けること」とするのです。だから、この改良版の改良版も、同じ条件を付けなくてはなりません。これがずーっと続くのです。
 「コピーレフト」(CopyLeft)という名前は、著作権のコピーライト(CopyRight)をもじったものです。Right(右)とLeft(左)をかけた駄洒落になっているのです。

http://oooug.jp/start/open/open02.html

これをコンテンツ産業に当てはめると以下のようになる

コンテンツを作ったら、素材を必ず公開する
この素材の著作権は放棄しない
でも、次の条件を守る限り、自由に使用・改良・配布して良い
条件:改良した素材に、まったく同じ条件を付けること

何が辛いってコンテンツを一部切り出して新しいコンテンツを作っているのでどうしても表現に制限があったり、加工に手間がかかったりするのだ。ならば、元の素材が活用できるのであれば、2次製作者にとって、こんなにうれしいことはあるまい。コピーレフト(コンテンツ版)はそれを実現してくれるライセンスの一つであり、素材が手に入る環境の中で著作権を保護する良い方法だと俺は信じている。

版権を持っているアニメなどは、著作権黙認状態なので現状では難しいかもしれない。
しかし、ニコニコ発祥のジャンルについては、こういった取り組みが可能なはずだ。

また、こういうコピーレフトできるサービスが無い(近いものとしてはCVSなどのコンテンツ管理システムがあるが、ちょっと違うような気もする)が、
別にそんなサービスなくても各人が自分のHPで公開すればよい。でなければうぷろだを利用すればよい。


引用元ではシステムと書いてあるが、僕はシステムに限ってはいけないと思う。システムは作業のほとんどをコンピューターにやらせたほうが効率的だからシステム化するわけで、そうでなければ、システム化するよりも上手くいくような仕組み、マニュアルを作ってしまうほうがよほど柔軟性もあるし、容易に実行できる。『誰もが手軽にアニメ動画や原画に携わることのできる仕組み』や『動画や原画を描く速度を増すための仕組み』を携わっている皆さん是非とも提案してほしい。