もう権利者と敵対する必要はないんじゃない?

・権利者削除が相次ぎ、アニメなどの本編を見ることが実質不可能になった

・MADは事実上、容認されている遊戯王らきすた等の定番物ばかりになってマンネリ化し廃れた

・人数制限撤廃後に小中学生が多数入り込んだ結果、子供じみた荒らしコメントが激増

と、自分では分析してました。

更にどこかで誰かが

「新作アニメなどがアップされる→それを素材にしてMADなど新たな動画を作成する→それを見た人がアニメの関連商品を買う→その収入で新たな番組が作成される」

この好循環が削除規制の強化で機能しなくなったのが、廃れた要因になったのではないかと指摘しており、なるほどと思ったものです。

http://d.hatena.ne.jp/Mal/20081111/1226330143

このエントリで示されているとおり、アニメの本編がニコニコ動画の循環の基盤になっています。
ですから、ニコニコ動画が盛り上げるためには、アニメの本編が見れる状態になることが、利用者としては必要だった。しかしながら、権利者は本編が誰にでも見れる状態にあることがコンテンツビジネスを崩壊される本元であることから、サイドビジネスで利益を得るモデルでないアニメは、削除されつづけました。

つまり、アニメ本編が利用者と権利者が衝突する戦場だったわけです。

でもこの衝突、本当に回避できませんか?

権利者は誰にでも見える状態が良くなかった。一方、利用者は素材として利用できる状態にあれば良いですよね。本編がニコニコ動画より外に見える状態になく、閲覧状態にあるユーザー数に見合ったロイアリティが支払われていれば、権利者としては良い。別に真っ向から衝突してません。ここをうまく調整するビジネスモデルを構築してやれば、解決しそうです。

僕が主張したいのはこんなモデル。ニコニコ動画内に、料金を支払わないと入れないエリアを作ります。このエリア内では、特定のアニメ本編を自由に閲覧でき、好きに加工して使うことが出来ます。外にでてしまった動画に関しては、即削除。動画認識の技術も併用して外への流出を防ぎます。料金はアニメ本編を他の動画配信サイトで見る金額に多少上乗せした金額。大部分が権利者に流れ、一部ニワンゴにながれます。
これなら権利者としても他の動画配信サイトに支払う分くらいは回収できる上、勝手にMADを増やしてくれるからファンを囲い込める。利用者としても、アニメMADを削除される心配なく作れる・見れる。ニワンゴもプレミアムとは違った形で利用者から料金を取れる。しかも、複数のアニメのエリアを利用する人に沢山払ってもらう形で。

料金の支払いは一括だと高いから、月額いくらにする。1話200円、26話構成、1ヶ月5話放送と仮定すると、5ヶ月で5200円支払えばいいのだから、高めに見積もって1200円くらい?結構高いね。でもこれで削除される心配なく、好き勝手にMAD作れる権利が与えられるのであれば、結構いいんじゃないかなと思いますよ。少なくとも僕は。

二つのアニメのコラボとか、このモデルだとグレーゾーンですが。ここらへんは権利者の歩みより次第ですかね。