記事の加点と減点

昨日取り上げた記事ですが、もう一つ気になった事があったので、再度言及。

あ、ちょいわき道にそれますが、Webでニュースを拾い出すときは加点法で判断していることが多いなあと思う。何か目を引くもの、光るフレーズや内容があれば、ブクマなりクリップなりに登録したくなる。極論、他は全部だめでもいい。見にくくてごちゃごちゃしているサイトも、運営している人がだめでも、感覚・センスがだめでも。いい所を評価するんですよ、そのサイトの。商業ベースのサービスでも、たとえビジネスモデルがだめで、広告アピール・集客がだめであっても、使える何か一点の要素があれば、使う。(皆、というわけじゃないけど)

ニュースのダブりはなくせないものか - インターネットの真の姿とは

なるほどなぁ。確かにはてブでも加点法が使われるし、ニコニコ動画でもランキングは加点法になっている。でも、減点の仕組みが無いわけではない。ただ、減点は評価に組み込まれているわけではなく、機能として組み込まれている。

それは、過去にブックマークされた記事を過去に追いやるという機能だ。

ページの評価を減点する仕組みが無いわけではないが、積極的に減点する仕組みがないことで、過去の記事は評価が高いままになってしまう。そのため、ほうっておけば過去の一時的に高い評価がなされた記事ばかりが列挙され、やがて顔ぶれが変わらなくなる。これは、サービスの硬直化を招き、ユーザー離れを引き起こす。歴代の人気エントリとかすごく興味深いけど一度見たら満足でしょ?そういうこと。

そこで、今存在しているすべてのSBMや、各ニュースサイトは、過去の記事は倉庫においやり、新しい記事を列挙することでサービスの硬直化を防いでいるのだといえる。

ただ、この方法に弱点が無いわけではない。SBMでもニュースサイトでも歴代で非常に高い評価を受けた記事と、新しく投稿され、それなりの評価を受けた記事を閲覧することができるが、古いが今評価すべき記事を閲覧する術がない。特に、SBMは一度評価された記事は既に評価が決定しているので、今再び取り上げるべき記事を上げることが出来ない。俺がずっと憂慮しているものに、過去記事の有効活用がある。しかし、SBMはおろかニュースサイトもそれを行うことが出来ない。何人かのニュースサイトさんが以前取り上げた記事を再掲してたりするけど、大した成果は上がってないようだ。

では逆に、評価に減点も組み込まれたサービスが登場したらどうなるのだろう。そのようなサービスであれば、過去記事を追いやることもなく、新しい古い関係なく、今価値あるページがそこに並ぶことになる。また、だれかが突然、高い評価をすることで、再び注目されるかもしれない。エキサイティングじゃないか。

もちろん、悪い点も確かにあって、利用するユーザーが積極的な減点をしなければならないということで、余計な負担を強いることになるだろう。また、多くの記事は最終的には評価が落ちてしまうので、精神衛生上悪いかもしれない。ただ、そんなサービスがあっても良いじゃないかと思うのだ。