PV市場経済論

俺は金融については全くの無知で、お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)を読んだだけですので、まあ、素人の戯言だと思いつつ聞いてくださいな。

日々のPVというのは金融商品の価格に似ているなーと漠然と感じています。なぜなら、PVとはサイトについての期待を表わすからです。「このサイトは俺に/僕に/私に/アタイにとって興味深い記事を書いてくれる」という期待から、インターネットユーザーはサイトを訪れます。その訪れた回数がPVとなるからです。一方、金融商品の価格も同様です。株価は企業が今後成長すると思われるのなら上がります。それは成長することでお金が多く返ってくるという期待と結びつきます。

しかし、日々のPVと金融商品の価格には決定的な違いがいくつかあります。まず1点目は、金額とPVの上限の差です。金融商品につぎ込む金額はいくらでも増やせますが、PVは1人につき数PVしか得ることが出来ない点です。さすがに1人1PVというわけでもないでしょうが、サイト内のページを隅から隅まで渡ったりなどはしないでしょう。おのずと上限は低く設定されてしまいます。

2点目はPVは直接的な値ですが、価格は間接的な値ということです。金融商品の商品数は決まっていることが多く、そのため需要と供給のバランスが取れた価格がすなわち金融商品の価格となります。価格はワンステップおいているため、期待とはズレが生じている可能性があります。ここは憂慮するべき点と考えられます。

この違いがあるからPVは金融商品の価格とは違うんだと考えるのは早計です。ここにニュースサイトとSBMという要素を考えると事情は変わってきます。

ニュースサイト管理人もインターネットユーザーであることは変わりありませんので、数PVしか持つことは出来ません。しかしながら、自らのサイトに掲載することで、他のユーザーを誘導することができます。そのため、ニュースサイト管理人であれば、1人で数十や数百、時には数千ものPVを呼び込みます。これで、1 点目の違いは無いものとして考えられそうです。

また、2点目の違いも無いものとして考えられます。1PVがもしかしたら、大きな需要をもたらすものかも知れないので、PVと期待はかみ合うとは限りません。そのためPVも期待に対する間接的な値でしかなくなり、金融商品の価格と同様のものになります。PVが増えることで注目ブックマークに載り、それがまた多くのPVを呼び込むということも考えられます。

つまり、PVと金融商品の価格に、その考え方に大きな差はなく、PVは市場原理に則って動いていると言えませんでしょうか?


PV が市場原理に則って変動するのであれば、PVにも金融の多くの定理によって測ることが可能になります。もしそうなら、平均を図るよりももっと良い指標が登場してくることでしょう。このサイトはPVをどのくらいの速度で増やしているのか、自分のサイトは変動がどれだけ激しいのか。そういうものが数値として計量できるようになるのです。わくわくしません?そういう理論だれか作ってくれないかしら。俺やれって?無理無理。

追加

移動平均を試してみた。見事横ばいw