Adsenseの価値向上を考えてみる

" 自分のブログではあまりクリックされないということだけで一般化するわけにもいかないが、アドセンスはこの先、他のサイトでもますますクリックされなくなると思う。それは自分が他のホームページを訪れても、AdSenceをクリックすることは全くないし、他の人もそうだろう。 "

http://d.hatena.ne.jp/anti-monos/20080102/p1

Adsenseが全然クリックされません。その原因を探ってみて、どうするべきか考えてみた。

インターネットユーザーの視点

まず、インターネットユーザーの視点で見てみると、俺はAdsenseの欄を見たくないですね。現状の日本のAdsenseには商品の販促しか表示されていないように思います。さらに商品の中には情報商材マルチ商法も含まれます。このことも相まって、Adsenseをクリックすることは何かを購入させられるという意識につながってしまっています。それゆえ、全く見たい気が起こりません。


PVは権力なのに、広告を提供する側がその権力を商品の購入促進という目的にしか使っていないのは正直もったいない。自社ブランドの信頼を上げたり、知名度を高める、あるいはインターネットユーザーの意識改革をする目的に使っても良い訳で。それが最終的に自社の目的につながる方策ならばどんなものでも良いと思います。

" 多く見られるということは、多く人に影響を与えるということ "

" アクセス数の大きなサイトは、多くの人の脳の中に、自分の主張する考えを流し込むことができる "

http://d.hatena.ne.jp/yuyu99/20061110/p5

Adsenserの視点

次に、Adsenseを貼っている人たちの視点から見てみましょう。こちらは、クリックがどうやっても少なくなってしまうので、単価の高い広告をクリックさせてしまおうと考えてしまいます。例えば不動産などで考えてみると顕著なんですが、購入に結びつく客は少ない。ならば、当然1件ごとの利益を大きくしないとやっていけないわけです。これと同じ状況がAdsenseでも起こっていて、クリック数が少ないならば、単価を上げるように設定を促している人は非常に多いと思われます。


しかし、この方法は非常にマズイ。だって、この戦略はWin-Loseだ。しかも、自分だけがWinという、最低の戦略だ。インターネットユーザーは前述したとおり、Adsenseを見たくなくなるし、Adsenseを提供しているGoogleはクリック件数が減るので、仲介料を上げない限り利益は上がらない。さらに、広告主に至っては、金だけむしりとられてたいした成果も上がることもなく、安めにしたら表示すらさせてもらえないのだから。


安い単価の広告でもいいから、クリックしてもらえるようにいいものを表示させないと、時が経つほどクリックが落ちるという最悪の展開になってしまうでしょう。

更なる考察

この2者の視点に共通することは、魅力をウリにする広告を出しているところがない、ということなのでしょう。だって、広告そのものに魅力があれば、単価吊り上げる必要ないもの。位置が低くたって、表示さえされていれば、クリックしてしてくれるはずだ。そのような広告がないのだから、インターネットユーザーも興味を失うし、Adsenseを貼る人も単価高い広告しか貼ろうとしないんだ。Adsenseは主にテキスト広告だから、コピーがしょぼいということなんだろう。


しかし、なんでコピーに力を入れないのか、僕には甚だ理解できない。


例を挙げて説明する。予算が仮に100万として、コピーを自前で用意し、単価を仮に1000円とすると1000人呼べることになる。一方同じ100万の予算であっても、コピーをプロの方に仮に10 万円で依頼したとする。コピーが超良くて、表示さえされていればクリックしてくれるならば、単価を100円くらいにできるかも知れない、このとき予算内で 9000人もの人を呼ぶことができる。実に9倍だ。数値は全部仮定で進めているので、この金額が妥当であるかどうかを議論する必要はあると思うが、少なくともコピーに力を入れるほうが安く大きな成果を出すことが解ってくれたのではないかと思う。


少ない予算で勝負するためには、絶対コピーに力を入れるべきなのだ。でもそんなコピーに力を入れている広告を見たことがない、Adsenseに広告を出している団体はどこでもどんぶりだってことだ。それでも出すってことは、それ以上に利益が出ることになる、ってそれは情報商材およびマルチ商法か、結局。だめだ、終わってる。


一旦結論、そして解決案を考える

いろんな視点で見た結果、Adsenseを利用する広告主は以下に気をつけるべきだと考える。

  • 引き寄せたPVで商品の購入だけじゃなくて、自社ブランドの信頼度向上、知名度向上、インターネットユーザーの意識改革などにも使うべき
  • 魅力あるコピーで勝負

また、Adsenseを貼る人も以下に気をつけるべきだと考える。

  • 安い単価の広告でもいいから、クリックしてもらえるようないい広告を表示させる。


ただし、ここで一つ問題が出る。広告のほとんどが情報商材マルチ商法なら、ここから価値向上が認められなくなる。だったら、どうする。広告主を増やすことを考えねばならないな。じゃあ、どこからもってくる。俺らだ。俺らブロガーが広告を出して、ユーザーを誘導し、Adsenseの価値を高めるよう勤めるべきではないのか。


俺ら、日本のブロガーは金を無視している。金を稼ぐことは悪である風潮が蔓延してしまっているように思える。ゆえに、金を用いた誘導は倦厭されても仕方の無いかもしれない。


しかしちょっとまってほしい。金を出して誘導することがそんなに悪いことなんだろうか。確かに大企業や悪徳業者は資金力で、CM広告を打ち、DMを流している。当然Adsenseにも高い単価をつけて広告を流している。しかし、Adsenseにはそれに打ち勝つ方法があるはずだ。それはキーワードマッチやプレースメント広告で、たとえ単価が安くとも、ニーズを絞れば、それを欲しているユーザーに届く。広告を打ってみるのも一興ではないだろうか。


余談だが、AdsenseユーザーはAdwordsへの参加を求められる。あの利用者に要求をしないGoogleがだぞ?それだけでも、Adsenseを張る人は広告主にもなってほしい思いがひしひし伝わってくるではないか。

結論

とにかく、我々ブロガーは広告を打ってみることも考えるべきだろう。俺らが考えるべきことは、今までの話と自分たちの経験に照らし合わせればすぐわかり、

  • 引き寄せたPVでブログの知名度向上、常連さんの確保、インターネットユーザーの意識改革ができるような記事を宣伝する
  • ブログを書いている経験から、魅力あるコピーを作り出す
  • 常日頃ネットサーフィンをしている経験から、どこに打てばよいかを良く考え、単価安くなるようプレースメント広告を打つ。


Adsenseの価値を向上を目指そう。


ちなみに1エントリ1言うことを目指している俺がなんでこんな長い記事を書いたかと言うと、この記事を広告するつもりだから。言いっぱなしは性にあわない。ちなみにどこにいくらで配置する、どんなコピーで打つかは秘密です。結果は1週間後に発表したいと思います。

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