「品質」の価値が0になることはありえない。今までのサービスもこれからのサービスも。

ゆえに、ネットや携帯電話等によって特定のコミュニティへのピンポイントなリーチが可能になればなるほど、「品質」の持つ、不特定多数にリーチさせる機能の必要性はなくなっていく。つまり品質という概念の価値が相対的に減少していく。こういう現象が、現在ネット上で徐々に起こり始めているのではないか?というのが僕の考え

http://fladdict.net/blog/2007/11/post_113.html

品質は広範囲すぎてよくわからないのでとりあえず以下の要件を満たすものを「品質」として考えて行く。fladdict.netの中の人も大体同じものを想像していると思う

機械類などの工業製品であれば、次のような項目が含まれるであろう。

* 寸法のばらつき
* 信頼性(故障のしにくさ、動作不良)
* 安全性(使用時のほか、故障時のフェイルセーフ設計も含む)
* デザイン、仕上がり
* 保守性

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%81%E8%B3%AA

「品質」が低くていい、ということは、整ってなくとも、信頼に値しないものであっても、安全でなくても、デザインが悪くても、メンテナンスフリーでもいいということ。でもそんな中でニコニコ動画は、2chは、コミケットは、サークルはやっていける。

しかし、ニュースは、企業は、プロジェクトは、やっていけないだろう。それは、「品質」そのものを売りにしているからだ。企業の信頼が地に落ちたら誰も買ってくれない。

問題はここから、じゃあ、ニコニコ動画の運営側はシステムの「品質」を犠牲にしてもやっていけるだろうか。2chは削除依頼を放置してもやっていけるだろうか。コミケットはボランティアなしでやっていけるだろうか。サークルは届けなしにやっていけるだろうか。

「品質」が低くていいコミュニティを支えるには実は一定以上の「品質」を求められる。『「品質」が下がっていい』ためには良い「品質」の制度・システムを持ってこないとならないのだ。
「品質」の価値は0にならない。それがどんなものであったとしても。