シリコンバレーアドベンチャー

前期の受けた講義で読まされて、大変面白かったので紹介。

昔むかし、iPhoneが登場する20年以上前のこと、Windowsが95にすらなっていない時代、

ある男性が飛行機の中でひとつのアイデアを思いつき、ベンチャー企業を興す

Pen is Point

キーボードの代わりにペンを使うコンピュータである

当時としては突拍子もないこのアイデアは、

資本家・VCを初め、MicrosoftAppleIBMなど大手のIT企業を巻き込んで、大きな流れになっていく



この物語はジェリー・カプランと彼が興したベンチャー企業GOの戦いの記録である


プロジェクトX風な書き方をしてみましたが、プロジェクトXが最終的に製品を作り出せるのとは対照的に、GOは製品を出すことなく吸収合併されてしまいます

ジェリー・カプランの手元に残ったものは、自社株を安く売り叩かれた結果残った対価に見合わない少量のお金と、多額の資金を使ったのにもかかわらずアイデアを形にできなかった苦い記憶だけでした

つまり、この本はITビジネスの壮大な「失敗例」を本にしたものであるといえるでしょう

しかし、「失敗例」は有用です

眉唾ものの「成功例」が幅をきかせる今、誰もが面白いと思うアイデアで戦い、そして負けた記録は、逆に何をすれば競争に勝つことが出来るのかを私たちに教えてくれます。

もしあなたがジェリー・カプランだったら、どうのような経営判断をしたらマイクロソフトに勝てたのか、どうすれば製品を出せたのか、どうすれば資産を残せたのかを考えながら読んでみると面白いでしょう


っていうかそれが課題だったんですがね^^;

シリコンバレー・アドベンチャー―ザ・起業物語

シリコンバレー・アドベンチャー―ザ・起業物語


あ、もう一ついい忘れた


ループ乙